【書く力】面白い文章を書くには?

斎藤孝さんの「原稿用紙10枚を書く力」を読みました。

 

たまたまAmazonを徘徊していて目にとまった1冊。

面白いと思われる文章、自分の個性を表現した文章を書くにはどうしたらよいか。その示唆を与えてくれる本、そして、自分の文章を書くことに関する認識の誤りを正してくれる本でした。

「自分の言葉」なんてない!

よく「個性を表現するために自分の言葉で書くこと」と言われますが、

「じゃあ「自分の言葉」ってそもそも何?その言葉、大体誰か使ってますよ。」

とガツンと思い込みを正してくれます。

 

「自分の言葉」だと思い込んでいる言葉や文章は、実はすでにこれまでさんざん使われてきたものなのだ。言葉そのものでオリジナリティを出すのは、よほど才能のある詩人のような人以外には、まず不可能だといっていい。(p.94~95)

 

じゃあ、個性を表現するにはどうするのって思いますよね。

それについては、きちんと示唆を与えてくれています。

 

引用から文を組み立てる

「え、引用って他人の言葉ではないの?自分の個性が表現されないのでは?」

見出しを読んだときはそう思いました。

それに回答しているのが、次の文章です。さっそく引用してみました。

 

引用というと、それだけで他人の文章ではないかと思うだろう。たしかに引用箇所は書き手の文章ではないが、その部分を選んだことによって、すでに書き手の意図は明確に表れてくる。(p.121)

 

 

引用は、たくさんある文の中でそれを選んだことでもう自分の個性を表現しているのだということですね。

 

 

関連のない3つをつなげる

個性の表現の仕方について、新しい視点を与えてくれました。

「関連のない」というのがポイントです。

 

近いキーコンセプト同士であれば、それほど考えずに「こうだから、ああなる」となってしまう。しかし、距離の遠い、一見関係ないようなキーコンセプト同士をつなげるには、深く考えなくてはならない。

うまいと思える文章は、大体つながりそうもないものがうまくつながって書かれているものだ。(p.121)

 

 

 

関連のないことに共通点を見つけ、それらを、論理でつなげる。そのつなげ方に自分の個性が表現されるのだと。普通にトレーニングとしても面白そうです。

 

また、なぜ「3つ」がいいのか、についても説明されています。詳しくは本書で。

 

「量から質」が文章上達の近道

 

文章の質というのは、読書体験や人生経験、才能などを含めたその人の総合力にかかってくる。急にはあげられないし、急には変えられない。質を上げてから量に向かうのではなく、量をこなすことで質を上げると考えよう。(p.16)

 

 筆者がいちばん言いたいことですね。

 

「上手に書くには、こんな文だめかな、、」とか特に最初はいろいろ気にしてしまいます。それを、そんなこと気にする前にとにかくやれ!と喝を入れてくれます。

 

書くことはスポーツ。やってみて、やってみて自分の気づきを蓄積していかないと成長しないですよね。

ということで、ブログを始めました。まったりと継続していければと思います。